日経4100円暴落の日、私のPFは何点だったか
3月9日の日経4,100円暴落。含み損の金額ではなくPFスコアを確認した理由と、スコアが示すポートフォリオの健全性。感情に流されない投資判断の実践記録。
暴落時に「スコア」を見るという発想
3月9日の朝、スマートフォンを開いた瞬間に目を疑いました。日経平均が一時4,100円超の下落。前場だけで資産が大きく動いていました。「やばい、確認しなきゃ」という焦りと、「でも見たくない」という逃げたい気持ちが交錯しました。
あの感覚は、投資している人なら誰でも身に覚えがあると思います。
私はPFWiseというポートフォリオ管理ツールを開発しています。中立な第三者の解説ではなく、自分でツールを作って自分の資産でも使っている、いわば当事者の視点だと思って読んでください。3月9日のあの日、私が真っ先に確認したのは含み損の金額ではなく、「ポートフォリオスコア」でした。
なぜ含み損ではなくスコアを見たのか
暴落が起きると、私を含めて投資家は感情的な判断に引っ張られます。含み損の金額を見ると、「これ以上損したくない」という恐怖から、パニック売りに走りがちです。実際、私も2020年のコロナショックの時は、画面に出た含み損の数字を見た瞬間に投資信託を一部売ってしまい、その後の反発をまるごと取り逃しました。
しかし、ポートフォリオスコアを確認することで、自分の資産配分がリスク管理の観点でどの程度適切に構築されているかを客観的に判断できます。
スコアが高ければ「この暴落は耐えられる」
分散度、セクターバランス、リスク調整リターンなどの指標が高スコアであれば、ポートフォリオは暴落に対する耐性を持っているということです。含み損は一時的なものであり、市場の回復とともに戻る可能性が高い。
スコアが低ければ「構造的な問題がある」
逆にスコアが低い場合は、特定の銘柄やセクターに集中しすぎている可能性があります。その場合は、市場の回復を待つのではなく、ポートフォリオの構造自体を見直す必要があるかもしれません。
3月9日、私のスコアは何点だったか
その日、私の資産は前場だけでおよそ180万円、率にして9%ほど減りました。正直、口座を開いた瞬間は胃が縮みました。それでも私のポートフォリオスコアは70点台後半を保っていて、分散度やセクターバランスのスコアが高かったため、「構造的には問題ない」と判断できました。だから私は1株も売らず、その後の戻りでこの180万円はほぼ取り返せました。
暴落の朝、私が実際に見るのは2つだけです。分散度のスコアとセクターバランスのスコア。この2つが7割を超えていれば、その日はもう何もしないと決めています。
逆に、私は含み損の絶対額をあえて見ないことにしました。理由ははっきりしています。マイナス180万円という数字には、自分が冷静でいられる上限がないからです。いくらまでなら耐えられるという基準を金額で持てない以上、金額を見れば見るほど手が動く。コロナショックで投資信託を売って反発を取り逃したのは、まさにその金額に引っ張られた失敗でした。だから「何を見るか」より先に「何を見ないか」を決めました。
この絞り込みで、私の暴落時の振る舞いははっきり変わりました。以前は赤い数字を見るたびに売買アプリを開いていましたが、今は2つのスコアを確認したら画面を閉じて仕事に戻ります。判断材料を金額から構造へ移しただけで、握力(持ち続ける力)が一段上がった実感があります。
あなたのPFは何点ですか?
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